BANAPA通信

表参道にある小さなギャラリーオフィスで起こる
日々をつづるブログ

セミの泣き声がうるさい

たま〜に、ほんとたま〜に、もう亡くなってしまった友だちに

そっくりな人を街で見かけることがある。

もちろん、友だちは亡くなった歳のまま。

私だけ時を重ねている。

見かけるといってもすれ違う一瞬なのだけど

本当にそっくりだ。

一昨日も飲み屋でかわいがってくれた先生(お医者さんだったので先生と呼んでいた)を見かけた。

どんなことも受け止めくれそうな大きな体と

何でも教えてくれた知的な瞳で

横断歩道を渡ってきた。

暑い日だった。全部が嫌になるくらい。

「先生、わたしはちゃんと前を向けてるでしょうか」

なんでセミはあんなに泣くのだろうか。うるさい。

written by amano

やればできる

名言ハンター

と自称する太田です。

 

アインシュタインも

名言量産機の一人ですが

こんな言葉があります。

 

 同じやり方を繰り返していて

 違う結果が出ると考えるのは狂気だ

 

まったくもって仰る通りです。

我が身を振り返りました。

 

同じやり方でも

鍛錬を繰り返しているなら

まだマシです。

 

多くの凡人はただ漫然と

毎日を単調にやり過ごしながら

ラクして儲からないかなぁ

何もしないで痩せないかなぁ

突然モテ期が来ないかなぁ

などとダラケた夢想しています。

 

待ちの姿勢でいて

何かが得られるなんて

あり得ないのに。

 

目標を持ち

計画を立て

まず実行し

ダメなら対策を考え

また実行する

 

やればできる

やらないからできない

です。

 

為せば成る

為さねば成らぬ何事も

by ロボコン

written by 太田

方向

バイク乗りは知っています。

行きたい方向に車体を向かわせるには

まず、顔を向ける事を。

 

ハンドルを切るのではなく

車体を傾けるのでもなく

まず、行きたい方向に顔を向けて

行きたい方向を見るのです。

 

そうすることで

不思議と自然にバイクの車体が傾き

顔をむけた方向へ

スルスルと向かいます。

 

逆に、行きたくない方向

例えばカーブ外側のガードレールや

雨の日の交差点内にあるマンホールなど

怖い怖いと思ってそっちを見ていると、、、

転倒事故はそのようにして起きるのです。

 

スキー、スノボや自転車でも

基本は同じことですが

これ、乗り物に限らないと思います。

 

心配や不安、取り越し苦労など

マイナスな方向ばかり見ている人が

成長できないのは、成功しないのは

マイナスな方を見てるからです。

 

どこへ向かうのか。

どうしたいのか。

どうなりたいのか。

 

向かいたい先こそを

しっかり見つめていたいものです。

 

以前にも書いた話題のような気もするな。

まいっか。後は振り返らずで。

written by 太田

わらしべ長者にわたしはなるっ

みーちゃん

お元気ですか。

太田くんから原宿で個展を個展を開いていたと聞きました。

一歩一歩前に進んでいるんですね。

頼もしいです。

人との出会いってとても偶然で、それでいて必然なのだと思う。

うまく付き合うって、もちろん努力も必要なのだけど

その時の状況だったり、運だったりするんだなと思うのです。

景気がいいときに知り合えばいい関係かというとそうでもなくて

もう潰れそうだなというときに知り合うと、

意外とギスギスする関係じゃなかったり。

どんなときでも、相手をリスペクトできる

余裕と出来事と場所と気持ちみたいなのが

カチッと合えばうまく付き合える。

たとえ歳が上でも下でも、違う性別でも。

運は逃しちゃうこともたくさんあるけど

拾うこともできると思っているので

しばらくは下を向いて歩こうっと。

わらしべ長者を目指そう!

written by amano

わたしの好きな先生

週に一度、マッサージに通っている。

先生が東中野から明大前の整骨院に移っても

わざわざ明大前まで行く。

それだけ信頼している。

 

付き合いは適度な距離感で、というタイプなので

美容院ですら話しかけられるのは困ってしまう。

だから美容院も25年近く同じ人に担当してもらっている。

整体も同様。のはずだった。

東中野で揉んでもらっているときは話をした記憶がないのだが

移動の話を打ち明けられたときに

「先生を追いかけて移ってもいいですか」

と、まるで告白か、というようなことをしてから

なんだか距離がとても近くなった気がする。

施術中のおしゃべりも

最初は先生の彼女の愚痴にはじまり

回を増すごとに彼女が嫁になり、引越しの話になり

最近では揉みとおしゃべりの比率が逆転している。

 

今日も最近観たスラムダンクの映画の話になった。

先生はアニメスラムダンクのドンピシャ世代らしく

わたしの100000倍の熱量で映画の感想を話してくれた。

そこで観客の中にスーツのジャケットの下に

湘北のユニホームを着た男性の3人連れがいて驚いたことを話すと

「何もびっくりすることはありませんよ。野球の試合にユニフォーム着て行くじゃないですか」

「ええ、でも映画ですよ」

「だって、結婚式にタキシード着るじゃないですか。それと同じですよ」

先生に一生お世話になろうと思った瞬間だった。

written by amano

大切とは

バイク仲間に

愛車をやや過剰なまでに

大切にする人がいます。

 

先だっては

タンクの上に

鍵を落としてしまったんだとか。

少しキズがついた

直したい

キズ消したいと大騒ぎです。

 

他人が見る分には

本当にキズがあるのか

全く分かりません。

本人にしてみれば

キズに違いないのでしょうけれど、、、

 

キズやサビのない

まっさらな状態なら

新車で買ったその時点がピークです。

 

自分のもとにやってきて

ともに時間を過ごすうちに

キズやサビ、汚れは増えていきます。

 

そうして長い年月が過ぎ

キズやサビが目に付くようになった愛車を

メンテナンスしたり

汚れを落としたりと

しっかり手入れし続けることが

「大切にする」

ということだと思います。

 

かの知人は

「キズがついちゃったから

買い替えたい」と、、、

 

つきあいきれんっ!

 

photo by Junichi Hirayama

written by 太田

いつかは叶う

大好きな大橋さんが

いろいろと片付けはじめていらっしゃる。

京都のお店もそうだし、たくさん集めた雑誌や書籍など。

大橋さんと言っても私のことを知っているわけでもないし

勝手に大橋さん呼ばせていただいているだけだが、

とても『大橋歩』と呼び捨てにはできない。

だって尊敬しているから。

インスタにあがっている片付けられた雑誌や書籍の画像は

ArneやイオグラフィックのHPで見かけたものだったりする。

真似して購入したものもいくつかあった。

いつか見てみたいなーと思った昔の雑誌もあった。

 

実家をリノベーションして

壁一面に本棚をつくってもらった。

コツコツためた書籍を会社から持って帰ったり

一度手放した本を古本屋で再び購入したりして

子どもの頃からの夢をかたちにしているけれど

わたしの本たちはわたしの血となり肉となっているだろうか。

 

そういえば、御茶ノ水の松翁で、一度、大橋さんにお会いしたことがある。

たまたま大橋さんがデザインしたワンピを着ていて

お食事が終わったタイミングだったか

たまたま目が合ったタイミングだったかに

「いつも拝見しています!」と直立不動で言ったらしい。

「ありがとう」と言ってくれたのか、

言ってくれなかったのか忘れてしまったけど

優しく笑ってくださったことだけは憶えている。

会いたいと思えば、いつかは叶うものだ。

written by amano

Hくん、お元気ですか

Hくん、太田です。ご無沙汰してます。

先日、

『THE FIRST SLAM DUNK』を観てきました。
素晴らしい映画でした。

私はコミックでも、アニメでも
スラムダンクを見た事がありませんでしたが、
そのような前提がなくても

震えるほど感動しました。

そう言えば
Hくんがクロスに居た頃
「太田さんもスラムダンク、読んでみてください」と
薦められたことがありましたね。

その時は正直あまり興味が湧かず
「そのうちね」と
適当に返していましたが
今になってHくんの薦めを
ちゃんと聞かなかった事を後悔しました。

こんな素晴らしいものを
私に紹介してくれていたんですね。
ごめんなさい。

そして、ありがとう。

 

キミの宝物は今も大切に預かっていますよ。
いつか引き取りに来てください。
私はここで待っています。

written by 太田

コーヒーブレイク

コロナが流行る前後から、近所のSHOZOでコーヒーを買ってから出社している。忘れなければ水筒を持っていって、1回分のホットコーヒーを小春にもらった水色の水筒に入れてもらっている。

20回分先に払って、すこしおまけしてもらうシステム。チケットではなく、店の奥に図書カードみたいなカードに飲むたびに印を押すような感じだ。

感じと言ったのは、実物のカードを見たことがなく、お金を払うたびに、店の奥でゴソゴソとカードらしきものにチェックしているようだから。カードがあるせいで名前もおぼえてもらった。

常連さんもたくさんいるようで、コーヒーを待っていると常連さんが来てスタッフとおしゃべりする。わたしといえば洒落た会話もできず、空いている席に座ってBGMを聴きながらぼーっとしたり、軒先の花を見たり、たった5分ほどの誰にも邪魔されない時間を満喫している。つまり思い切り気を抜いている。

「天野さんいつもありがとうございます」

やさしいスタッフの声に対して

「ぐえっ」とカバンを落とすほど驚くたびに

ふふっと笑われるのであった。

 

written by amano

仮面ライダー

ある日「天野さんは森を見ないで木ばかり見てる」と言われた。

肯定的ではなく否定的に言われたと受け取った。

編集という仕事柄、それでも見渡しながら進めていたつもりだったので

多少、いや、ねちっこく落ち込んだ。

これは、小学2年のときに『よいこのあゆみ』(成績表)に「根気が足りません」と書かれて、あわててジグゾーパズルを用意した、短絡的なママの遺伝だと恨んでもみた。

2週間くらい地味に落ち込んだ。

そんなとき『シン・仮面ライダー』の映画に誘われた。

映画を見終わった後、飲み屋で感想を言う機会があったので、私は戦闘シーンで血が吹いていたことに(TVのときは血など吹き出していなかった)、ライダーもショッカーも血が流れているんだと改めて思えてよかったと述べた。

あと胸キュン要素もあったので、ライダーも人間よねと、点数は10点中8点と答えた。

仮面ライダーが好きだからと映画に誘ってくれた彼は、

「バイクがスズキなんだよね。TVのときはホンダだったのに、物足りないなー、だから3点」

120分何を観てるのかしらぁ。

森を見ないで木ばかり見ているのは、あ・な・た、と

生グレープフルーツサワーと一緒に呑み込んだ。

written by amano

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