2024年6月18日 9:54 PM
私が20年前に装丁を手がけた本を
電子書籍版で再版したいという相談があった。
ついては、書籍のデータを一式欲しい
というのが連絡をくれた相手の依頼だ。
そこで何某かを要求したところで希望は通らないし
悪しき慣習だが、そもそも契約書もない。
関係をこじらせたり、面倒臭いやつと思われて
得なことなど一つもない。
その手の依頼には気前よく応えている。
ただ、ここで一つ問題なのは
この当時、書籍のDTPといえば
アプリケーションはQuarkXPressだ。
な、なつかしいっ!!
Mac OSが9だったころ、Adobeではなく
圧倒的トップシェアはQuarkXPressだった。
21世紀の時の変遷は本当に早い。
年寄りの「10年なんてアッと言う間だよ」
というのとは、また意味が違って
移り変わり、入れ替わりが本当にばかっ早い。
スマホだって大勢の人々に大々的に広がったのは
わずか15年ほど前のことで
それまではガラケーが当たり前
携帯電話でさえ、一般的に普及してから
まだ30年も経っていないのだ。
さて、QuarkXPressに戻ろう。
当然いまの私のマシンにはインストールされていない。
果たして開けるのだろうか?
当時のアプリだからインストーラはCDであるハズだ。
だが、そんな昔ものが果たして入れらるのか?
いゃ、待てよっ!
インストーラがあってもドングルはないぞ!
おーーっ、ドングル!!
あーーーー、懐かし過ぎて涙が出るーーー
一つのきっかけで20年前に束の間タイムスリップ。
ひとり悶絶した豪雨の日の午後の出来事であった。
*ドングル=ソフトウエアキーのことで
これをPCのポートに挿すことで起動できる
アプリケーションのための鍵のようなもの。
一本のアプリを複数台で使い回す事を防ぐ目的だった。
written by 太田
category : つぶやき
2024年3月28日 3:35 PM
通勤などの、つかのまの電車内で
スマホをいじっている人はとても多い。
私は極力スマホは取り出さないようにしている。
とくに朝夕の体が触れ合うほどに混雑しているときは
ポケットから取り出すのも面倒くさい。
そもそもその状況で取り出して見なくてはならないほど
重要なものは、そのときスマホの中にはない。
私が電車内で取り出すのは
もっぱら文庫本だ。
音も出さない。
光も発さない。
手指をせかせか動かす事もなく
つまり、他人に迷惑をかける可能性が極めて低い。
この「迷惑をかけていない」状態がいい。
周りの乗客も、本を開いている人に対しては
不思議と攻撃的にならない気がしている。
やたらと殺伐とした都心の電車内で
気持ちを穏やかに過ごす事ができる
貴重な電車のお供が文庫本なのだ。
written by 太田
category : つぶやき
2024年1月24日 4:44 PM
少し前を振り返り1月中旬の話題に触れたい。
民進党候補が制した台湾総統選挙のことだ。
昨年から世界中がその動向を注目していた同選挙は
中台統一を目論む習近平=中国当局の圧力と
台湾の現状維持を望む民意のと戦いだった。
事実上の強権専制主義国家、中国のなりふり構わぬ圧力に
台湾の民意が勝利した事実は計り知れず大きい。
もちろん中台統一を望む台湾人も少なからずいる。
それでも、多くの一般市民らが望む結果であった事に
異論を挟む余地は大きくないはずだ。
翻って我が国の現実はあまりにお粗末極まりない。
話しはそれるが、日本に約2万人ほどいる郵便局長だが
局長になるには自民党入党が条件だと今朝の新聞で知った。
局長が党員なら、局員も? そう考えるのは自然なことだ。
経団連しかり、医師連盟しかり、不動産協会しかりだ。
そうした大きな組織が自分たちの利益のために自民党をまもり
そうした支持母体のために自民党が便宜を働く。
ゆうに半世紀以上、この構造が続く事態を許してきたのは
他ならない、日本の一般市民である私たち自身なのだ。
先の台湾総統選だが、その投票率は71.68%だったそうだ。
一方、日本の直近の国政選挙、2022年の参院選は52.05%である。
いい加減、目を覚まして欲しいものだ。
もはや「うつけの君主」と成り下がった今の内閣に
私たちの子どもや、その次の世代の未来を託せるはずがない。
追記
これもいつも言っている事なのですが
自民党が諸悪の根源だと言っているのではありません。
誰が支持したのか。高い投票率であったか。が大切なのです。
政治家は投票してくれた人の方を向いているのです。
多くの支持をくれた層に向かって便宜を働くのです。
つまり、棄権する人たちは無視されて自業自得なのです。
高い投票率で政治家を本気にさせなくてはいけないのです。
夜明けはいつかのう…
written by 太田
category : つぶやき
2024年1月9日 6:43 PM
年改まり早くも1週間。
ここ数日こそかなり冷え込んではいるが
東京は比較的暖かい日に恵まれた。
そのせいもあってか、自宅近所のあちこちで
いつも以上にランニング姿の人が目についた。
おそらく年初に誓いを立てたのだろう。
「今年こそ運動習慣を身につける」と。
目標を立てる事はとても大切だ。
やや極端な言い方をすれば
目標のない日々は、ただ死に向かう日々だ。
仕事で成長を遂げよう
英語を身につけよう
楽器の一つでも弾けるようになろう
料理のレパートリーを広げよう
タンスの中を片付けよう
etc…
何でもいい。
目標を定めクリアする習慣を
身につける事が肝心なのだ。
目標のない日々は
あてもなく巨大なショッピングモールに行くようなもの。
どれだけ店が多くて、商品が溢れていても
目的がないのだから買うべきものは見つからない。
モール内をただ彷徨うだけだ。
偶然面白いもの興味を引くものに出会ったとしても
それは一時凌ぎ。暇つぶし。
人生を満たすほどのものにはなり得ない。
目的さえあれば
小さな雑貨屋さんこそ宝の山になるのだ。
かく言う私の
今年の抱負、誓いは
まだ、ない。
彷徨えるオジサン。
初詣には行ってきたとさ。
written by 太田
category : つぶやき