BANAPA通信

表参道にある小さなギャラリーオフィスで起こる
日々をつづるブログ

わたしの好きな先生

週に一度、マッサージに通っている。

先生が東中野から明大前の整骨院に移っても

わざわざ明大前まで行く。

それだけ信頼している。

 

付き合いは適度な距離感で、というタイプなので

美容院ですら話しかけられるのは困ってしまう。

だから美容院も25年近く同じ人に担当してもらっている。

整体も同様。のはずだった。

東中野で揉んでもらっているときは話をした記憶がないのだが

移動の話を打ち明けられたときに

「先生を追いかけて移ってもいいですか」

と、まるで告白か、というようなことをしてから

なんだか距離がとても近くなった気がする。

施術中のおしゃべりも

最初は先生の彼女の愚痴にはじまり

回を増すごとに彼女が嫁になり、引越しの話になり

最近では揉みとおしゃべりの比率が逆転している。

 

今日も最近観たスラムダンクの映画の話になった。

先生はアニメスラムダンクのドンピシャ世代らしく

わたしの100000倍の熱量で映画の感想を話してくれた。

そこで観客の中にスーツのジャケットの下に

湘北のユニホームを着た男性の3人連れがいて驚いたことを話すと

「何もびっくりすることはありませんよ。野球の試合にユニフォーム着て行くじゃないですか」

「ええ、でも映画ですよ」

「だって、結婚式にタキシード着るじゃないですか。それと同じですよ」

先生に一生お世話になろうと思った瞬間だった。

written by amano

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