BANAPA通信

表参道にある小さなギャラリーオフィスで起こる
日々をつづるブログ

アンチテーゼ

寒いの嫌い、太田です。

早く春が来ないかなぁ。

 

さて。

東京藝術大学大学美術館で

ロバート・フランク氏の

写真展が始まりました。

 

フライヤー_____________________

 

モノによっては

7,000万円もの値がつくという

彼のプリント作品です。

 

常々、

プリント写真、高過ぎだよ。

何枚だって焼けるのに。

そう思っていた私の感想と

本人も同じだったようです。

 

そのためこの展示では

あえて新聞用紙にプリントした

展示写真の全てを

展示期間が終了したら

破り捨てちゃうんですって。

 

さすがにちょっともったいない、、、

と思う自分が小さい。

 

11月24日までです。

お急ぎください。

 

written by 太田

リスペクト

少し前になりますが

嬉しい便りがありました。

 

クロスの卒業生。

陶芸家・山本泰三氏からです。

彼の話は何度か書いてきましたね。

 

その彼が

何と、家を建てたというのです。

今年の春のことでした。

 

思い返せば、あれは

彼が30歳に手が届くというころ。

まったく未知の世界へ

しかも信楽の山奥へと

ひとり巣立っていきました。

 

その後

伴侶を得て、一男一女に恵まれ

その家族を陶芸一本で養い

ただただ土に向かう日々です。

 

そんな彼が、自分の城を

新築したというのです。

現代の、日本での、話ですよ。

 

なんということでしょう。

 

そう言えば昨年。

横浜で行われていた信楽の物産展で

出店を手伝うために地元から来ていた

陶芸家の卵だという青年に

「山本泰三って知ってる?」

と聞いてみたところ

「知ってます。有名な作家さんです」

と返事が返ってきて驚いた。

ということがありました。

 

決して有名な作家になったことを

喜んでいるのではありません。

 

真面目に、ひたむきに、一心に。

ただそのことの偉大さに

改めて心から感動しているのです。

心を震わされているのです。

 

見習わなくては。

 

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わたしの家には

彼の器がいっぱいです。

 

written by 太田

PCを捨てよ、街へ出よ。

太田です。

 

ここのところ

CIや書籍カバーといった

グラフィックの基礎的な力量を

直球で求められる仕事を

続けて依頼いただいています。

 

純粋に楽しいです。

ご用命ありがとうございます。

 

そんなときは、

まず、

 

パソコンから

離れましょ。

 

デザイナーにとって

パソコンは道具ですが

手段ではありません。

極端に言えば

パソコンがなくても

デザインはできます。

 

とかく

道具や手段に振り回される

現代です。

 

世の中を快適にすることが

デザイナーの使命であるならば

デザイナー自らが

道具や手段に振り回されては

なりません。

 

それより街へ出ましょう。

 

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外付け式郵便受け。

 

ネットサーフィンで見つけたなら

きっと、珍しくも面白くもないものが

自分の足で歩き気づいたものなら

それは発見になるものです。

written by 太田

書体が恋人?!

 

「WIRED.jp」に

面白い記事を見つけました。

 

フォントが人の感情に及ぼす

影響を研究しているデザイナーを

紹介しています。

 

例えば、恋人にするなら

「フランクリンゴシック」

なんだそうです。

 

確かに同じ言葉、文章でも

書体によって印象は異なります。

この作用を効果的に使うことに

日夜、力を注いでいるわけですが

 

恋人に例える。

という発想に、思わず

「ナルホド」と

ひとりごちました。

 

これからの書体選びに

少なからず影響しそうな予感。

大変参考になる記事でした。

 

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ちなみに。

ヘルベチカは「友達どまり」

なんですって。

※写真はイメージです。

 

written by 太田

編集手帳2

10月ですね。

オクトーバーフェストに行くなら

横浜赤レンガ派の太田です。

 

8月のエントリーで紹介した

読売新聞の編集手帳。

友人の作家が興味深い洞察をしていたので

紹介させていただきます。

 

以下の例をご覧ください。

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何か気づきませんか?

 

私は気づいたとき

震えました。

改段の印である『◆』の位置が

揃ってるんです!!

 

たまたま、この日だけなのではなく

毎日なんです!!!

 

執筆者の竹内政明氏曰く

揃ってる方が綺麗でしょう。と。

 

分かります!

 

自分でも上手く

説明できないのですが

こういうのって

つまり、性分なのでしょう、

 

私もデザインをしているとき

無意識のうちに

こういうことをしています。

 

なんだかとても

嬉しくなってしまいました。

written by 太田

スペキュラティヴ

太田です。

 

スプニツ子。

ご存知ですか?

って聞くほど、

自分も知っちゃいないんですが。

 

数年前。

各界のフロントランナーを紹介する

新聞の記事で偶然見かけ

ものスッゴイ美人だったので

ずっと気になってるんですよね。

 

で、彼女。

とんでもない才女(って、今は言わない?)。

MIT教授にして、現代アーティスト。

よかったらググッてみてください。

 

その彼女が実践しているのが

スペキュラティヴ・デザインです。

はいっ。出ました。

デザイン界の真新しいトレンドワード。

 

スペキュラティヴ=問題解決ではなく、問題提起を。

 

永くデザインの使命は問題解決でした。

見易さをデザインする。

使い心地をデザインする。

暮らし方をデザインする。

生き方をデザインする。

 

そうやって、デザインの力で

よりよい人生、社会を提案するために

さまざまな問題解決をしてきました。

 

しかし

現代人の直面する問題の多くはもはや解決不能で

これを克服するには、価値観や考え方、

捉え方の方を変えるしか方法がない。

 

今いる世界とは、

別次元の可能性を示すのです。

 

んっ?

何言ってんのって感じ?

 

スプニツ子の話をしたいだけですけど。

だって、ほら。

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ね?

written by 太田

うえにはうえ

ひやおろしは

付きませんでしたが

『生秋刀魚』

初物、いただきました。

 

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度々自慢しておりますが

見事な『猫またぎ』でございましょう?

 

ふと、隣を見れば。

 

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上には上がっ!(母作)

 

まだまだ。

親を越えられそうもない、太田でした。

written by 太田

続・抑止力

ひやおろしには

熱々の焼きサンマ。

想像するだけで

頬も緩む太田です。

 

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もはや、

無断駐車では収まらず

立ち入っただけで

罰金50万円だそうです。

 

気をつけます。

written by 太田

さよならはいわない

家を綺麗に保ちましょう。

物を大切に使いましょう。

花瓶に花を挿しましょう。

大切な人を想いましょう。

 

今日からは、また、

笑って過ごせますように。

 

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written by 太田

なつのおわり

うんざりするような

真夏の日差しの下にいても

朝夕の涼しさの中には

早くも秋の気配を感じられる

そんな季節になりました。

 

やり残した宿題の山を前に

気乗りしない新学期を思ったり

今夏こそと思い募った

予定の彼是を

全くこなしきれなていない

焦りと諦めの中にいたり。

 

祭りの後にも似たこの感じ。

大人になった今でも

案外、変わらないものです。

 

皆さんはいかがでしたか。

 

足りない思いは

また、来年の夏に

叶えましょうね。

 

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ここが『0』だと

ホッとします。

 

written by 太田

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