BANAPA通信

表参道にある小さなギャラリーオフィスで起こる
日々をつづるブログ

身銭を切る

久しぶりに、神保町へ出没したうちやまです。

学生時代、九段下まで定期を持っていたのでよく歩いて

神保町まで行っていたのを思い出しつつブラブラしていました。

私が行っていた頃は、古本屋がだんだんと減っていき

街が衰退していく悲しい薫りで充満してたのですが

なんだか様子が変わっていました!

おしゃれなお店が増えたり、お店で働いている人が

若者だったりと少し活気があったのです。

 

みなさん行ってみてください!

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パンフレットもおしゃれ

 

私は、本屋さんでどんな本があるのかを見るのが好きです。

店主と一切会話をしていなくても、その人がどんな人か

わかるからです。置いてある本を通して「これはないわー」と

思ってみたり、「なんて素敵なセンスなの!」と脳内でつぶやいて

勝手に店主へ親近感を感じていたり。

 

今や、ネットで自分の欲しい本をポチっとすれば気軽に本が買えます。

私も本を安く買うために、書店で見つけたとしてもネットで検索して

購入していましたが、ここ何年かでお金の使い方が少し変わりました。

「敬意」に身銭を切るようになったのです。

 

ネットでは1円で買えたとしても、著者や書店の人に敬意を払って

定価で払う。古本で買うと、著者には印税が入らないんですよね。

だから、敬意を払うほどの作品は書店で新しいものを買います。

古本だったら、その本をセレクトした店主に敬意を称して

支払う気持ちです。

 

確かにモノの対価としてお金を払うのですが、

どこでも買えるモノだったら「どれだけ安く買えるのか」

ではなく「誰にお金を使いたいか」として考えるようになりました。

好きなものならなおさら。

 

クロスの仕事は、どうなんでしょうか。

 

 

written by うちやま

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