BANAPA通信

表参道にある小さなギャラリーオフィスで起こる
日々をつづるブログ

連結機

先日の新幹線事故に

未だ戦慄が収まらない太田です。

亡くなられた方のご冥福を

ただ祈るばかりです。

 

新幹線に限らず、列車の車内は

硬い内外装に覆われており

雨も風も暑さも寒さも遮断してくれ

まるで建物のごとき安心感があります。

 

それがひとたび

こうして密室の恐怖に襲われたり

自然災害にさらされたりすると

そこは走行中の移動空間であり、

決して安全な居室ではないのだなと

改めて思い知らされます。

 

そんな当たり前の事実を垣間見るのが

号車間にある連結部分です。

 

思えば、子どものころから

この列車の連結のところが

気になって仕方ありませんでした。

 

列車が揺れる度に引き裂かれるように

激しくスライドするステップや、

その空間だけは布一枚で覆われているのみ

という心許なさが、いやが上にも

「ここは決して安定した場所ではない」

移動の《空間》なんかではなくて

ここは高速で走らせている鉄の塊の中なんだ。

 

そう、実感させられるのです。

written by 太田

A→Q

梅雨の気配が近づいてきましたね。

湿気対策は万全ですしょうか。

カッサカサの乾燥体質、太田です。

体質じゃなくて、老化か?!

 

天気予報しかり、知りたい情報や

答えを探すのが簡単になりました。

PCでスマホで検索すれば

「梅雨」の語源なんてのも

瞬時に教えてもらえます。

 

ネット検索が登場する以前なら

図書館に行くか、詳しい人に訪ねるか

そういう手間が必要でした。

便利になる。いい事だと思います。

手軽だし、本当に助かっています。

 

話は変わりますが、

30前ほど前とある仕事で

コンニャクを自分でつくる必要ができ

作り方から、材料まで

それは苦労して集めた事があります。

 

どうしたか、と言うと。

電話帳で農家を散々あたり、

了解を得た方の家(たしか群馬県)まで

仕事が休めなかったので休日に出向き

材料となるコンニャク芋を分けてもらい

コンニャク屋さんを紹介していただき

作り方を直々に教えていただき

その地でコンニャクを生産するに至った由来を聞き

農家さんに戻り夕飯をご馳走になって帰る。

 

そんな経験をした事があります。

コンニャクの作り方。という目的のため

作り方 → 材料 → 産地 → 由来、と

それは《答え》から《問い》を辿る様な

まるで旅となりました。

 

簡単に答えが手に入る今の時代だったら

きっとできなかっただろう体験、

貴重な経験ができた。

それを幸運だったとは思います。

 

written by 太田

たまには詩でも

太田です。たまには詩でも。

 

「浜までは 海女も蓑着る 時雨かな」

────滝 瓢水

 

これから海に潜ろうというのに

それでも、せめて海までは雨に濡れないように

海女が蓑を着ている、という情景です。

 

「どうせすぐにズブ濡れになるだから、意味が無い」

ことのようにも思えます。

けれど

「どうせすぐに汚れるのだから、掃除しなくてもいい」

というよに「どうせ○○だから、意味が無い」

と思ってしまうことは、突き詰めれば

「どうせ、いつかは死ぬのだから、努力なんて意味は無い」

と言う事に行き着いてしまいます。

 

で、海女は何故、蓑を着たのか。

 

それは、

せめて海に着くまでは雨で身体を冷やさないように、

わが身を思いやっているのです。

そうすることで自分の健康を守り、

良い仕事を永く続けることができます。

仕事に対する、丁寧な姿勢が表れています。

 

丁寧な仕事を。

親切な仕事を。

よい仕事を。

 

わたしも、そうありたいと

気持ちを引き締めています。

 

が、すぐ忘れてしまいます。

written by 太田

再会

新緑の季節が好き

太田です。

 

でも、

今年は一瞬で春が過ぎゆき

初夏を通り越して

いきなり夏になってしまったようですね。

 

そんな、つかの間の春のある日

少年時代の友達とういか

ライバルに近い感じだった友人に

数十年ぶりに会いました。

 

気合を入れすぎたオシャレは

なんだか気恥ずかしい。

それでも、一番綺麗なデニムを履いて

待ち合わせ場所に。

 

お互いに少年に戻ったのは

言うまでもなく

あっと言う間に時間は過ぎます。

 

綺麗なデニムは

その分、身体に馴染んでいなくて

まだ、着心地が悪いな。

 

思い返してみると

そんなことばかり気になっていた。

その日。

 

written by 太田

rainbow

GW、関東地方は

お天気に恵まれましたね。

それなりに過ごした太田です。

 

最終日の7日も

仕事に出ていたのですが

その最中に

東京レインボープライド

行進に出くわしました。

 

レインボーカラーを纏った旗を振り

星野源さんの「恋」を流しながら

多くの人々が笑顔で通り行きます。

 

そう言えば、当時小3の甥が

カラオケで「恋」を歌ってると言うので

「えっ!? 松山千春?」と聞いたら

親戚中から速攻、総ツッコミされるという

苦い思い出が蘇りました。

 

あれ。

また話しの出口を間違えた?

 

written by 太田

大げさでなく

GW中の平日

いかがお過ごしでしょうか。

絶賛営業中

クロス&太田です。

 

それは、もう

命がけでデザイン制作中です。

大げさでなく

本当に命をかけて取り組んでいます。

 

あなたにも

その覚悟はおありですか。

 

脅しているわけではありません。

 

written by 太田

すっかり漢字ネタ担当、太田です。

 

「萌」といっても

アイドルの話ではありません。

この一文字で「きざし」と読みます。

芽が出はじめる、

から物事の始まりを意味します。

 

似た意味の漢字で

「兆」もありますね。

これも物事の起こる、始まる

その前触れを指します。

 

「あなたには変化の兆しが見えます」

とは、占い師の常套句だと

その筋の専門学校の講師を取材した際に

教えてもらいました。

 

人生は選択の連続です。

たいていの人は、なんらかの岐路に

常に立たされているもので

「あなたは岐路に立っていませんか?」

「あなたは変化を望んでいませんか?」

そう言われると、

たいていは誰でも心当たりはあり

「えーっ! 何でわかるんですか?」と、

感心されるのだそうです。

 

あれ?

なんの話でしたっけ。

 

そうそう「萌」と「兆」の話でした。

 

言い切るには多少無理はありますが

●現象=萌(自然現象など)

●事象=兆(作用による結果)

無理矢理ざっくりと、そう言えるかも知れません。

 

あなたに訪れている「きざし」は

どちらでしょう。

漢字の意味から、その違いを感じてみては

いかがでしょうか。

 

話の出口が見えなくなってしまいました。

 

written by 太田

太田です。

4月も素敵な方との会いが

いくつかありました。

 

素敵な人は、第一印象から素敵です。

美しいとか言ってるのではなく

「品がよい」、とでも言うような。

 

品。

 

これも面白い言葉のひとつですね。

一文字で「しなもの」の意味でもあるし

「ひとがら」の意味もある。

 

私のいつものバイブル

白川静先生の『常用字解』によると

もともと《品》一文字で

『上質』の意味があるのだそうです。

『品がある』などと言いますものね。

 

このように

上品、気品などのように言わない

あえて一文字のみ表す《品》の意味は

今もあるように思います。

 

上品とは違うけど、

粋と知性をまとい、ひけらかさない

さっぱりした感じを思い浮かべます。

 

そんな境地が憧れです。

残念ながら、自分には程遠いようです。

written by 太田

新年度

通勤時の電車内で

新社会人の

まだ馴染んでないスーツ姿が

まぶしいこのごろですね

太田です

 

今もまだ完璧には程遠い私ですが

新人のころは恥ずかしい失敗も数多く

各方面の先輩方には

たくさん迷惑をかけたものでした。

 

ここでいう先輩とは

同じ職場の人間だけのことではありません

得意作

取引先

スタッフ

およそ関わりのある全ての立場で

自分より職歴の長い方々は

みな先輩なんです。

 

どの現場でも

自分が最年長ということが

多くなってきましたが

この気持ち、忘れずにいようと思います。

 

written by 太田

年度末

確定申告は無事済みましたか

今年度も人任せだった太田です

 

社会人になると

通知表や卒業もないからか

年度末は年末と違って

不思議と感傷的な空気がなく

ただただ締め切りに追われる

そんな印象があります

 

我が社の会計年度は暦と同じ

1月始まり12月締めなので

会社の成績表でもある決算は

既に終わっていますが

それにしても

なんか区切りはあってもいいかな

来年は何かしら考えようと。

 

あっという間に初夏の気配

written by 太田

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