BANAPA通信

表参道にある小さなギャラリーオフィスで起こる
日々をつづるブログ

たまには詩でも

太田です。たまには詩でも。

 

「浜までは 海女も蓑着る 時雨かな」

────滝 瓢水

 

これから海に潜ろうというのに

それでも、せめて海までは雨に濡れないように

海女が蓑を着ている、という情景です。

 

「どうせすぐにズブ濡れになるだから、意味が無い」

ことのようにも思えます。

けれど

「どうせすぐに汚れるのだから、掃除しなくてもいい」

というよに「どうせ○○だから、意味が無い」

と思ってしまうことは、突き詰めれば

「どうせ、いつかは死ぬのだから、努力なんて意味は無い」

と言う事に行き着いてしまいます。

 

で、海女は何故、蓑を着たのか。

 

それは、

せめて海に着くまでは雨で身体を冷やさないように、

わが身を思いやっているのです。

そうすることで自分の健康を守り、

良い仕事を永く続けることができます。

仕事に対する、丁寧な姿勢が表れています。

 

丁寧な仕事を。

親切な仕事を。

よい仕事を。

 

わたしも、そうありたいと

気持ちを引き締めています。

 

が、すぐ忘れてしまいます。

written by 太田

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