2016年1月26日 9:00 AM
わしづかみ
冬らしい寒い日が続きますね。
お風邪などめしてませんか。
私は大丈夫、太田です。
昨年の暮れのこと。
友人のカメラマンが訪ねて来て
「やっと手に入れたんだ。
先に見せてあげる」
そう言って、一冊の写真集を
置いていきました。
年末ということもあって
バタバタと忙しくしていて、、、
とは自分への言い訳ですが
しばらく放ってしまってました。
そんなある日、ふと気になって
ページをめくってみたのです。
すると、そこに現われたのは!
これまでに見てきたものとは
どれにもあてはまらない
珠玉のポートレートだったのです。
これはやられました。
ページをめくるたびに現れる
無名の人々に、もう目が釘付け。
とっても気になっちゃう人、
町で見かけることありますよね。
実際の人間なら、たとえ気になっても
ジロジロ見るわけにはいきません。
そこはほら、写真ですから
いつまでだって見てていいんですよ。
そういう人たちが、もう次々と。
作家の名は『鬼海弘雄』。
写真集でこんなに興奮したのは
久しぶりです。
こころを鷲掴みにされました。
いいものを教えてくれたものです。
やはり持つべきモノは友。
そう実感した冬の午後でした。
写真集『や・ちまた』。
変な人写真集というのではないです。
見る人の心を露わにしてしまう
ある意味、恐ろしい鏡でもあります。
これは写真家の策略でしょう。
取り扱い注意です。
written by 太田
category : つぶやき