2015年4月13日 10:00 AM
途中退場、飲食可。寄席=悲喜交交
4ヵ月後に日本のてっぺんに登る予定ですが、
10年ぶりくらに体脂肪率を測ったら、8%も増加しており
愕然となっているうちやまです。
どうやら「肥満への道」という、てっぺんを
ひとり登っていたようです。
先日、初めて真打ちお披露目興行へ行って参りました。
真打ちとは?
英語で言うと「Star performer」。
落語家・講談師などの最高の資格のこと。今回は落語家さんのことを
指します。真打ちになれば、寄席で一番最後に演じる「トリ」を努められ
ますし、また「師匠」と呼ばれてお弟子さんをとることができます。
落語界へ入門した人は皆、この「真打ち」をめざして修行に励むわけで
す。
晴れて「真打ち」になったあかつきに、寄席でお披露目するのがこの会。
最近のブームにのって、寄席(落語)デビューするならこのお披露目会は
本当にオススメ。めでたい席ということもあり、
滅多に見ることのできない重鎮の落語家たちがズラリ。
かなり失礼ですが、いつもはおもしろい人が一人でも居れば“御の字”な
寄席。これで~お金取るの~?と悲しくなることも。
そうそうたる面々がはなし終えたところで、今年真打ちになった
新・師匠がトリを飾るのです。
新・師匠にとってはしょっぱなから最大のピンチ!?ともいえそうですが、
見る方にとっては、滅多に見られない大師匠たちを目の前に、
ワクワクが止まりません。このめでたい席に、師匠たちはどんな噺を選ぶのか。
大師匠たちのお噺、今ではすっかり忘れております…。
なぜなら、お祝いの口上がとても良かったから。
ある師匠は、自分より半分も生きていない新米師匠へ
しみじみと、そしてうれしそうに
「彼が小さいころから、ずっとそばで成長を見てきて
面倒もみてきた。今日からは、ライバルですね」とひと言。
自分の孫ぐらいの年齢の子に、「ライバル」と言い放つ度量の大きさと
あまりある自信にクラっとしました。
そして、その言葉を聞いた時の新・師匠のうれしそうなこと!
一生懸命やってきたんだろうなと思うとなんだかホロリ…
芸人の世界は本当に“技”あるのみ。土俵に経つ資格はあれど、
技術がなければ同じ土俵に立てないんだなと、落語のおもしろさを
再認識したのでした。
<本日のまとめ>
初心者には真打ちお披露目、おすすめ!
ただし、寄席に行ったらいつもすごい人ばかり
出てくるわけでもないということを肝に銘じましょう。
written by うちやま
category : つぶやき