2014年10月14日 10:00 AM
とどくつたわる
母にせがまれて
相田みつおを美術館へ行ったのですが
母そっちのけで没頭してしまいました。
知っていたつもりでいたのですが
新たな感動がいくつもありました。
30代のときは
気にも留まらなかった言葉が
今、妙に強く響いたり、
その逆で、かつて感激した言葉に
今はさほどときめかなかったり。
つたわる(とどく)、
つたわらない(とどかない)。
それは、受け取る側の
感性や状態、準備に
大きく委ねられるんだなと
あらためて実感しました。
ところで、
ご承知の方も多いことと思いますが
相田みつを氏の言葉(詩)の数々は
坊主のような他者へあてた説教・説法ではなく
自分が感じたことや自身を禁めるための
自分への、いわばメモのようなものです。
だからこそ
多くの人心をを惹き付けるのでしょう。
表現者の心構えとして
ぜひとも見習いたい一つのあり方です。
written by 太田
category : アンテナ