BANAPA通信

表参道にある小さなギャラリーオフィスで起こる
日々をつづるブログ

口コミ

口コミ。

 

主に商品やサービスについての

ユーザー自身の体験談や評価など

web上の書き込みを指しますが

元々はニュアンスが違いました。

 

マスコミ(マスコミュニケーション)=大衆伝達に対し

目の前の相手と伝えあう口頭でのコミュニケーション

略して「口コミ」は、知人から知人へと伝わる

小規模な伝達のことで、大宅壮一氏による造語です。

 

会った事もない人の発信によるマスコミの情報より

知ってる、信頼している人の言うことだから信用できる

そういう情報が「口コミ情報」でした。

 

そのメリットは、古くから「バイラル」という用語で

情報を拡散させる手段として広告の現場で使われてきました。

(いまも盛んに行われていますね)

 

そうしているうちに

口コミの意味はずいぶんと様変わりしたようです。

知り合いではない他人による発信、つまり

元々は逆だったマスコミと同意語になった訳です。

 

口コミという神聖な手段が

宣伝広告の思惑によって汚された。

 

大袈裟なようですが、私はそのように

「クチコミ」という言葉に対して

少し寂しい気持ちになってしまいます。

 

・コロナは風邪と変わらない

・ワクチンは打つべきではない

・テレワークなど意味はない

そんな、Web上に蔓延る無責任な発信など

安易に信用していいはずがありません。

 

誰の言うことを信じるべきか

考えるまでもなく明らかに思うのですが。

 

 

追記:

ちなみに、バイラルはVirus(ウィルス)の類語です。

「ワクチンを打つべきではない」などのような

危険なデマを拡散する、まさにウイルスのように

厄介な情報などは、言葉の意味が似ていることと

偶然ではないように思います。用心したいものです。

 

written by 太田

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