2021年9月28日 8:00 AM
口コミ
口コミ。
主に商品やサービスについての
ユーザー自身の体験談や評価など
web上の書き込みを指しますが
元々はニュアンスが違いました。
マスコミ(マスコミュニケーション)=大衆伝達に対し
目の前の相手と伝えあう口頭でのコミュニケーション
略して「口コミ」は、知人から知人へと伝わる
小規模な伝達のことで、大宅壮一氏による造語です。
会った事もない人の発信によるマスコミの情報より
知ってる、信頼している人の言うことだから信用できる
そういう情報が「口コミ情報」でした。
そのメリットは、古くから「バイラル」という用語で
情報を拡散させる手段として広告の現場で使われてきました。
(いまも盛んに行われていますね)
そうしているうちに
口コミの意味はずいぶんと様変わりしたようです。
知り合いではない他人による発信、つまり
元々は逆だったマスコミと同意語になった訳です。
口コミという神聖な手段が
宣伝広告の思惑によって汚された。
大袈裟なようですが、私はそのように
「クチコミ」という言葉に対して
少し寂しい気持ちになってしまいます。
・コロナは風邪と変わらない
・ワクチンは打つべきではない
・テレワークなど意味はない
そんな、Web上に蔓延る無責任な発信など
安易に信用していいはずがありません。
誰の言うことを信じるべきか
考えるまでもなく明らかに思うのですが。
追記:
ちなみに、バイラルはVirus(ウィルス)の類語です。
「ワクチンを打つべきではない」などのような
危険なデマを拡散する、まさにウイルスのように
厄介な情報などは、言葉の意味が似ていることと
偶然ではないように思います。用心したいものです。
written by 太田
category : つぶやき