BANAPA通信

表参道にある小さなギャラリーオフィスで起こる
日々をつづるブログ

現場から以上です

五輪ボラでは

フリートチームといって

海外から来日している関係者を

車で運ぶ仕事をしている太田です。

ちなみに関係者だけ、選手は運びません。

 

羽田、成田から選手村へ送ったり

選手村~競技会場間の移動や

報道陣をプレスセンターから滞在ホテルへ運ぶなど

主に臨海地区を走り回っています。

 

と言うのは、実は嘘で、、、

 

走り回るというには程遠く

ほとんどの時間は、待機場に詰めているだけ。

ひたすらお呼びがかかるのを待っています。

1日平均6~8時間の拘束時間で

その間、人を運ぶドライブは片道15分程度

それが、1日に1~2回あるだけ。

ひどいときは、朝から夕方まで詰めて

余った車を洗車しただけで帰った日もあります。

 

それなのに、

組織委員会は人員が足りない、もっと増やせと

タクシー会社からドライバーを買い上げるものだから

土日祝など、乗るクルマのない人でごった返しています。

言うまでもなく、プロドライバーたちは有給です。

どこまでグタグタなオリンピックです。

 

それでも、

五輪に関わっているという体験は刺激的です。

そこかしこにある専用、優先レーン。

あり得ないほど空いた首都高。

競技会場、そのバックヤード。

思いを共有するたくさんの仲間たち。

 

選手や競技は見えないけど

観客もないので熱気も、喧騒もないけど

中から見るオリンピックは

大昔、初めて原宿のホコテンで踊ったときの

輪の中から見る景色に、どこか似ていて

理屈や言葉で表せない何かが

体から湧いて来る衝動に包まれます。

 

オリンピックも中盤、折り返し。

ここへ来て、爆発的に感染拡大を続けるコロナ。

浮かれている場合でないことも確か。

最後までしっかりと見届けたいと思います。

 

本当はMIRAIに乗りたいのだよ~

written by 太田

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