2019年6月18日 9:00 AM
われはくさなり(再)
過去の投稿ですが
ちょうど採用募集期間中に
ピッタリなメッセージなので
再掲載します。
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新聞読んでますか?
ななめ読み、太田です。
読売新聞の購読者ではないのですが
同紙の朝刊コラム「編集手帳」には
たびたび心を振るわされます。
6代目担当者
竹内政明氏が手がける
わずか500字の
しかし毎日掲載される
その秀逸な言葉紡ぎから
知り合いの作家も
「泣ける新聞コラム」と称えていた一節を
ここで紹介させていただきます。
─
11打数0安打5三振。野村克也さ
んのプロ野球人生1年目である。拝
み倒して撤回してもらったものの、
シーズンの終了後には解雇を通告さ
れている。その人が戦後初の三冠王
になり、名監督になった。◆新国劇
の名優とうたわれた島田正吾さんは
駆けだしの昔、舞台で『千葉周作』
の寺小姓を演じた。たった1行なが
ら、新聞の劇評欄に初めて名前が載
った。<島田正吾、観るに堪えず>
◆山中伸弥さんが執刀すると、20
分の手術が2時間かかった。足手ま
といの〝ジャマナカ〟という異名を
先輩医師からもらい、臨床医になる
夢をあきらめた。その人がノーベル
賞で研究医の頂点を極める。◆きょ
うが入社式という人も多かろう。希
望に燃える門出には要らざるお世話
にちがいないが、何十年か前のわが
身を顧みれば日々、挫折と失意と狼
狽と赤面の記憶しか残っていない。
◆高見順に『われは草なり』という
詩がある。<われは草なり/伸びん
とす/伸びられるとき/伸びんとす
/伸びられぬ日は/伸びぬなり>草
の丈が伸びぬ日もあろう。そういう
日は、大丈夫、見えない根っこが地
中深くに伸びている。
─
社会人の一歩目を
人によっては二歩目、三歩目を
弊社で歩んでみたいと思われた方は
ぜひ『デザインのお仕事』から
ご応募ください。
written by 太田
category : つぶやき