2016年5月10日 11:23 AM
とこばしら
これは珍しい。
枝分かれした南天の木を
そのまま使った床柱。
床柱は言わずと知れた
床の間を支え、飾る柱です。
その床の間は
主に茶室にあります。
そして、茶室には
庭が欠かせません。
床の間と庭は対になって
茶室を形成します。
つまり、床柱ひとつでも
その家の主の信条や
センスが窺い知れるのです。
などと偉そうに書いてますが
そんなに詳しくもないのです。
ただ、
にわか仕込みながらも
思いを馳せるのです。
床柱の材料ひとつ選ぶのも
慎重に吟味された結果だからこそ
家(茶室)の役割、考え方など
主が亡くなった後の代までも
いまも、訪れる人々に
その思いを伝え続けるのです。
何と壮大な物語でしょう。
表現の方法・場所は違えども
「作る」とは、そういう事だと
改めて教えられた気がします。
written by 太田
category : つぶやき