BANAPA通信

表参道にある小さなギャラリーオフィスで起こる
日々をつづるブログ

とこばしら

これは珍しい。

 

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枝分かれした南天の木を

そのまま使った床柱。

 

床柱は言わずと知れた

床の間を支え、飾る柱です。

 

その床の間は

主に茶室にあります。

そして、茶室には

庭が欠かせません。

床の間と庭は対になって

茶室を形成します。

 

つまり、床柱ひとつでも

その家の主の信条や

センスが窺い知れるのです。

 

などと偉そうに書いてますが

そんなに詳しくもないのです。

ただ、

 

にわか仕込みながらも

思いを馳せるのです。

床柱の材料ひとつ選ぶのも

慎重に吟味された結果だからこそ

家(茶室)の役割、考え方など

主が亡くなった後の代までも

いまも、訪れる人々に

その思いを伝え続けるのです。

 

何と壮大な物語でしょう。

 

表現の方法・場所は違えども

「作る」とは、そういう事だと

改めて教えられた気がします。

 

 

written by 太田

つつじのころ


つつじが好きです。

太田です。

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春を過ぎ

梅雨を迎えるまでの

束の間。

 

穏やかな晴れの日が多く

湿度も高くも低くもなくて

日本において一年を通し

もっとも過ごし易い時期。

 

秋も似たような気候に

恵まれる日もありますが

徐々に冬に向かう秋よりも

夏に向かうこの時期が

自然と気持ちも晴れやかです。

 

私のもっとも好きなこの時期

その訪れを告げるように咲くから

つつじが好きなのです。

 

そして、理由がもう一つ。

街路で『つつじ』を

見かけるようになると

自分の誕生日が近づいたことを

連想するのです。

 

つつじ(4月下旬)

鯉のぼり(5月初旬)

誕生日(5月中旬)

という流れです。

 

自分の生まれた季節が

好きですだなんて

なんとも能天気な話ですが

そんな風に言えることが

とてもありがたいことなんだと

近頃やけに思わされています。

 

当たり前の日常を

当たり前に過ごせる今日という日

その日をともに過ごす人たち

何と恵まれていることでしょう。

 

毎日、そんなことに

いままでより、たとえほんの少しでも

感謝をして過ごしたいと思います。

 

ちなみに、つつじ。漢字で書くと

『躑躅』!!

 

難しすぎますよ(泣。

好きと公言した以上、

書けるように頑張ります!

 

written by 太田

惜敗

例えば

服なら「動き方」をデザインする

食器なら「食べ方」をデザインする

家なら「暮らし方」をデザインする

 

デザインをするうえで

単に意匠、カタチを考えるのではなく

モノコトが、人とどう関わるのか

そこをデザインすることが勘所です。

 

さて、

五輪エンブレムならどうなるでしょう。

 

「スポーツ(オリンピック)」

「日本」

「東京」

これらを「牽引する」をデザインする

そんな感じでしょうか。

 

昨日、ようやく仕切り直しの

新エンブレムが決定しました。

ということは、

残念ながら私(=クロス)の案は

不採用が確定してしまいました。

 

決まった以上は四の五の言わず、

皆で応援しましょう。

 

rakusennoshirase

本気だっただけに

じつは本当に悔しいのです。

 

written by 太田

どこへむかう

日曜日。桜が終わり

初夏のような昼下がりの銀座を

右翼の街宣車が

台無しにしていました。

 

G7外相会合が

広島で開催中のためでしょう。

 

米・ケリー長官は原爆投下を

謝罪する気はないと言いますが

たとえ、それでも

戦勝国が半数を超えるメンバーが

揃って広島平和記念公園を

訪れてくれたことは

歓迎すべきことと受け止めて

いいことだと思います。

 

戦後生まれの私ですが

高度経済長期に生まれた

私たち世代が新米社会人のころ

現役の先輩方のなかには

戦争経験者がまだまだ

大勢いらっしゃいました。

 

そして

たまたま酒場で隣合わせた

そのような先輩方に

生々しく凄惨な戦争の体験談を

よく聞かせていただいたものでした。

 

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

君たちは恵まれているんだよ。

 

こうして自分の仕事に専念し

給料をもらって美味しいものを食べ

好きな女の子のことを想い

海に山に街に楽しい趣味を得て。

 

私たちは生き方を選べなかった。

でも、こうして身近に

青春を謳歌する若者を見ていると

頑張ってきてよかった。

こういう時代を作ることができた。

そう自分を誇れるんだ。

 

だから、たまに思い出して欲しい。

君たちの生きているこの時代を

つらい経験や大変な苦労をもって

築いてきた人たちがいることを。

 

そして同時に、

戦争の記憶を語り継ぐことを

止めないで欲しい。

─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─

 

おかしいな。

アベソーリも今の閣僚たちも

「高度経済長期ベビー」の筈です。

同じような話を聞いて育ったろうに。

 

平和記念公園は

平和のためだけに利用して欲しい。

海外の政治家はさておき

まず最低限「日本の政治家」には。

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written by 太田

あさいち

「あさが来た」

終わっちゃいましたね。

あさロス、太田です。

 

ところで

朝、仕事場に着いて

最初にすることって

なんですか?

 

業種・職種によって

様々と思いますが

我々のように

PCを使う職業の人なら

そのマシンを立ち上げる

という方が多いのでは。

 

この「立ち上げる」ですが

パソコンの普及によって生まれた

20年前までは存在していない

新語だったって知ってますか?

 

それまでは「立ち上がる」

という自動詞しかなかったのです。

最近になってPCを起動する

という意味の他動詞として

「立ち上げる」が広まり

今では「会社を立ち上げる」など

広く一般的に

使われるようになったそうです。

 

それはともかく。

朝、最初にすることが

PCの起動っていうのもなぁ~

 

なんて考えながら

無意識に今日もMacが

「ジャァ~ン♪」

て、そういうもんですワ。

 

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表参道ホーム上に

ちょっと洒落たベンチが登場。

手前のカウンター上の板。

何に使うのでしょう?

 

written by 太田

たてヨコ

(さらに…)

written by 太田

禁則

つかの間の

春を謳歌しています。

太田です。

 

私たちの業種で

禁則といえば

組版規則のこと。

 

音引や促音、

『々』などの踊り字を

行頭に置かないといった

可読性を損なわないのための

ルールのことです。

 

近年、この禁則が

どんどん厳しくなって

いるように感じます。

 

先に挙げた例などは

決して間違いではありません。

「できることなら

そうすることが望ましい」

という程度の

努力目標であるべきです。

 

これは組版のことを

言っているのではありません。

 

世の中がどんどん

「世知辛い」方向へ

行ってしまっている。

そう感じるのです。

 

うっかり失言。

赤の他人の不倫。

あげく、

それら顛末の揚げ足取り。

そんな事は

どうだっていいじゃないか。

誰が迷惑したって!?

 

そんな世の中に

『ネット』がしちゃったな。

『一億総“揚げ足取り”社会』だな。

 

コンピュータは

禁則にうるさいからな。

まるで人間がコンピュータに

縛られてしまってるようだ。

 

粋や風流、侘び寂び。

そんな言葉が通用する世の中が

やはりいいなぁ。

 

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「行き先なら、風に聞いてくれ」

みたいな。

 

written by 太田

はな

花粉症、いかがですか。

すでに大敗北、太田です。

 

花を一瓶、置くだけで

その空間は一気に色づきます。

こころも柔らかくなるし

少しウキウキします。

 

だからヨーロッパでは

日常の買い物の際に一緒に花を買い

いつも部屋の花を絶やしません。

そんな習慣を

日本にも根付かせようと思い

花屋をはじめました。

 

青山フラワーマーケットを運営する

パーク・コーポレーションの井上氏が

そう話してくれました。

 

確かに、

花には特別な力があります。

 

部屋に飾る花

街路を彩る花

自然に咲く花

 

そのどれもが

そこにあるだけで

「あっ」と、目を引き

ひとときのゆとりをくれます。

 

5年前の震災のあと

「花は咲く」の歌に励まされた方も

どれだけ多かったことでしょう。

 

キザに聞こえちゃうかも知れませんが

花を贈る機会は多い方です。

 

が、昨夜は珍しく頂く方でした。

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贈っていただく

そのキモチが嬉しいものですね。

また贈って差し上げる際の

参考にもなりました。

written by 太田

はる

太田です。

春だけに

「はるもの」の話題でも。

 

こどものころ

母にねだって

買ってもらったガムにも

駄菓子屋で買うチョコや

スナックにも

ステッカー(シール)が

付き物でした。

 

おかげで

茶箪笥や学習机は

ベタベタとシールだらけになり

よく叱られたっけ。

 

少し大きくなってからも

チームで揃いのステッカーを作り

持ち物に貼ったりと

いつも身近に

ステッカーがありました。

 

現代もそうですよね。

こどもたちがシール帖で遊んだり

してますものね。

 

これだけ時代がかわり

昔のアナログ系の遊びや玩具が

どんどん廃れていくなかにあって

ステッカー、シールの類は

いまだに現役、とても元気です。

 

これには何かしら

理由がありそうです。

調べてみれば

大きな発見になるかも。

 

今後、ちょっと時間をかけて

考察してみましょう。

 

今日は先日お邪魔した

ラヂオ局で見かけた

ステッカーだらけのゴミ箱でも紹介して

お茶を濁そうっと。

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まるでスッテカーミイラ!?

 

written by 太田

うるう

今日から3月です。

年頭の誓い何処へやら

本能の赴くまま歩き続ける

マイペース太田です。

 

1日が30時間あればいいのに。

1週間が8日あればいいのに。

 

忙しい日々を送っていると

そう思うこと、よくありますよね。

 

でも、

昨日2月29日は一年の366日目です。

得した気分になりませんか。

 

4年に一度のこの日を

ちょっと特別な日として過ごしたい。

こどものころから

そう意識してきました。

 

近年の例だと

疎遠にしていた人に

何十年ぶりかで連絡してみたり

平日でも仕事をサボり

昼間からビール飲んでみたり。

 

ま、些細なことではあるのですが。

 

そうやってまた4年後に

巡ってくる1,4661日に1回の日を

何して過ごそうか考えながら

楽しみに待ちたいと思います。

 

ちなみに

今年は春菜の誕生会をして過ごしました。

いけね。

写真撮るの忘れた!

 

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レインボーブリッジ越しに

東京タワー!

written by 太田

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