BANAPA通信

表参道にある小さなギャラリーオフィスで起こる
日々をつづるブログ

アイドル

 

それは、私が15歳のとき。

 

その人は、突然TV画面の中に現れ

私の心をわしづかみにしたんだ。

 

「おだいじに」というドラマだった。

気にいって観ていた番組とかいうのではなく

TVのスイッチを入れた瞬間

太川陽介さんに肩車された彼女が

たまたま映っただけ。

 

演技はへたくそ。

容姿もたいして美しくない。

 

なのに。

なぜかどうしても目が離せなかった。

 

それからも、夢中ってほどではなかった。

だけど、常に気になっていて

気がつけば「松田聖子後援会」に

発足と同時に入会していた。

会員番号は2ケタ代という快挙。

……。ん、十分夢中!?

 

私のことをご存知の方なら

お分かりいただけると思うけど

私にはアイドル指向なんて皆無なんです。

 

後にも、先にも彼女だけ例外なんです。

 

あれから30年以上。

彼女が久しぶりに生身で目の前に現れたんだ。

 

解説すべきことはない。

好きだった理由も特別ない。

 

ただ、訳も無く涙が溢れた。

素敵です。聖子さん。

あなたを見初めた私を誇りに思います。

 

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written by 太田

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