2024年1月5日 4:59 PM
2024
明日、世界が滅ぶとしても
それでも今日、私はりんごの苗を植える
ある大切な人が目の前に迫った死を
避けられない状況にあると知った際に
藁にもすがる思いで手に取った一冊。
その冒頭、1ページ目に書かれたこの言葉に
私は人目も憚らず嗚咽を漏らしてしまった。
先の言葉はルターが遺したと言われているが
私が目にしたのは柳田邦男著「ガン回廊の朝」でだった。
一見すると無駄や矛盾にに思える
その行為(言葉)は
無常を日常に変える
絶望を希望に変える力を持った
魔法の言葉だ。
以来、私はこの言葉を
お守りのようにして生きてきた。
平時には日常の有り難さを思い
辛い時には希望を見失わないために
胸に思い浮かべては心を照らしてきた。
元旦夕方に北陸能登を襲った震災に
心を痛める一年の始まりとなってしまった。
被害に遭われた方やその家族に思いを馳せれば
自然と、かの地の戦争や紛争を恨みます。
人災なのだから止めようがあるだろうにと。
地球上の全員が希望を失うことなく
今でなく、いつかでいいから
また前を向いて歩き始める事ができますように。
そう願って止みません。
追記:
当時、柳田氏の著書にはまり
しばらく著作を買い続けていました
何冊目かに手にした「毎日の言葉」。
同姓同名(漢字違い)の他人だと気づくまで
数十ページを費やした事は内緒です。
written by 太田
category : つぶやき