BANAPA通信

表参道にある小さなギャラリーオフィスで起こる
日々をつづるブログ

amano@表参道

天野、長いブログを書きます。

朝ドラのスカーレットを観ていたら

「人の心を動かすような作品をつくりたい。

誰かの描いた絵が 誰かを支えたりするように

僕も誰かの心を癒したり 励ましたり…」

「そんなもん休みの日にやればいい」

「つくりもんはそんな甘いもんちゃうわ」

 

このセリフに涙がポロポロとこぼれてきて

すぅーっと心の引き出しが開きました。

 

そういえば、30年前、印刷屋さんから来た仕事で

千葉の鉄鋼所の採用案内をつくることがありました。

そもそも、大手代理店から来るような仕事ではないので

制作費は潤沢にあるわけではありません。

時代はバブル。売り手市場です。

3Kと言われた鉄鋼所には、撮影映えする設備も

驚くような保養所もありません。

当然、人が集まらず、困った末の相談でした。

 

当時24歳。ちょっと前までは自分が売り手側です。(就職氷河期でしたが)

この難問に一緒に協力してくれたのが

デザイナーのけんちゃんと、ついこの間学校を卒業したばかりの山本。

知恵と工夫を出し合ってできた導入ページがこれです。

採用案内の納品前に結核で入院しました。

そしたら澤田さんが病院に採用担当者からの手紙を持って来てくれて

この採用案内で何人もの高校生が来てくれたとお礼が書いてありました。

 

ああ、そんなこともあったなと、今はどうなっているんだろうとググってみたら

ここにたどり着きました。

http://www.it-core.co.jp/aboutus/philosophy.html

 

ページをスクロールすると!!

 

おーい、30年前の私たち、連日遅くまで仕事だけど腐るな!

予算が安いとか地味だしと言って引き受けなかった連中よりも

人の心を動かす仕事をしてるみたいだよ!

 

written by amano

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