BANAPA通信

表参道にある小さなギャラリーオフィスで起こる
日々をつづるブログ

エール

実は剣道有段者の

太田です。

 

武道を成す心得として説かれる

「心技体」。

これを仕事に置き換え

仕事を全うするのに必要なスキルを

要素として並べてみると

 

・素質(持って生まれた才能)

・努力(才能を開花するための鍛錬)

・経験(技術を習得する期間)

・運(それらを活かすチャンス)

と言ったあたりになるでしょうか。

 

それに加え、もっとも大切なのは

「思い」だと、私は信じています。

 

仕事を成功させるには

ある程度経験を積み

年齢を重ねなければならないと

勘違いしている人は多いです。

そう教えるベテランも、またいます。

 

けれど、

 

明治維新の立役者を多数排出した

松下村塾の吉田松陰が没したのは29歳でした。

モーツァルトの名曲の多くは20代の作品です。

 

先人たちが偉大な功績を残したのは、必ずしも

円熟味を伴ったベテランになってからではありません。

もちろん、永い年月をかけてのみ

培われるというものも少なくありません。

けれど、必ず年月が必要かといえば

決して、そんなことはないのです。

 

矢沢永吉の「ファンキー・モンキー・ベイビー」も

桑田佳祐が大ヒットさせた「いとしのエリー」も

彼らが23歳のときの作品です。

大切なのは、伝えたい思いであり、実現する行動力です。

 

素質、努力、経験、運。そして思い。

 

そのなかで「経験」が少ないだけの若者は

実は、もっとも大切な「思い」が

むしろ純粋で強かったたりするものです。

 

若い人たちよ。

小さく縮こまっていないで

今しかできない仕事を、

ぜひ全力で表現してもらいたい。

 

若いと言われる時期など

あっという間に過ぎてしまうものだから。

わたしも、わたしのライバルが

若い頃の自分だったりします。

 

written by 太田

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