2024年1月5日 4:59 PM
明日、世界が滅ぶとしても
それでも今日、私はりんごの苗を植える
ある大切な人が目の前に迫った死を
避けられない状況にあると知った際に
藁にもすがる思いで手に取った一冊。
その冒頭、1ページ目に書かれたこの言葉に
私は人目も憚らず嗚咽を漏らしてしまった。
先の言葉はルターが遺したと言われているが
私が目にしたのは柳田邦男著「ガン回廊の朝」でだった。
一見すると無駄や矛盾にに思える
その行為(言葉)は
無常を日常に変える
絶望を希望に変える力を持った
魔法の言葉だ。
以来、私はこの言葉を
お守りのようにして生きてきた。
平時には日常の有り難さを思い
辛い時には希望を見失わないために
胸に思い浮かべては心を照らしてきた。
元旦夕方に北陸能登を襲った震災に
心を痛める一年の始まりとなってしまった。
被害に遭われた方やその家族に思いを馳せれば
自然と、かの地の戦争や紛争を恨みます。
人災なのだから止めようがあるだろうにと。
地球上の全員が希望を失うことなく
今でなく、いつかでいいから
また前を向いて歩き始める事ができますように。
そう願って止みません。
追記:
当時、柳田氏の著書にはまり
しばらく著作を買い続けていました
何冊目かに手にした「毎日の言葉」。
同姓同名(漢字違い)の他人だと気づくまで
数十ページを費やした事は内緒です。
written by 太田
category : つぶやき
2023年12月22日 11:18 PM
年の瀬も押し詰まってまいりました。
「迫る」ではなく、「詰まる」です。
コロナ以前から禍中にかけて
立て続けに両親を亡くしたこともあり
どさくさに紛れて
年賀状をこっそり卒業しました。
出さなくなって5年が過ぎました。
年賀状を送っていたときは
印刷だけって不誠実な気がして
一言、せめて名前だけでも手書きで添えようと
何百枚もの葉書の束に向かったものでした。
その作業は丸1日を要しました。
いつも決まって仕事納めの翌日。
ひとりオフィスにこもって一枚一枚。
その日は実に多くの人の顔を思い浮かべる事になります。
頻繁に会うひと
離れたところ暮らすひと
暫くご無沙汰のひと
年賀状だけのお付き合いのひと
ひとり一人の顔を思い浮かべながら
ペンを走らせる作業は
それはそれで温かい気持ちになれる
貴重な時間でもありました。
年賀状を出さなくなったいま
代わりに手紙を書くようになりました。
季節に関係なく
おもにご無沙汰気味で
ふと、お顔が浮かんだ方へ
なんとなく挨拶として。
ある日わたしから
あなたのもとに手紙が届いたら
特別な事でなくそういう事情ですから
驚かないでくださいね。
手紙は万年筆で書く派です。
written by 太田
category : つぶやき
2023年11月6日 8:00 AM
最近、学校に通いはじめました。
学校案内のパンフやWeb制作
といった仕事の用事ではありません。
生徒として通っています。
私以外の生徒は娘息子の世代です。
教師にしても似たり寄ったり。
見た目だけはまるで私が教師みたいな教室です。
何を学んでいるかは恥ずかしいのもあり
ちゃんと成果を出せるまで伏せさせていただきますが
学校で勉強をするというのがとても新鮮です。
(趣味や教習所の類ではありませんよ)
物覚えもかなり悪くなり
反復もたどたどしく
さっき教えられたことが、もうできない。
三歩進んで二歩下がる
水前寺清子 365歩のマーチ状態ですが(古っ!)
それでも人に教わる刺激は快感です。
無双状態になったマリオが
亀も障害物も蹴散らして疾走する感覚(古っ!)*2回目
そうか。
分からなかったり
迷ったり
悩んだりしても
人に教わればこんなにもスムーズに解決するのか!
勉強から長く遠かってきた
年老いた大人たちは
この感覚を忘れてしまっているのかも知れません。
自分でできる、やらねばと思い込んでいる。
少しだけ
アタマが柔らかくなってきました。
通学のためにバッグを買いしました。
何事もカタチから入るタイプです。
written by 太田
category : つぶやき
2023年9月20日 4:24 PM
先日、取引先のとある会社さんの
創立30周年記念パーティーに呼ばれ
参加してきました。
立席ブッフェ形式の会のため
特に席が指定されていなかったのですが
たまたまテーブルを同じくした方々と
とても楽しい時間を過ごす事ができました。
この「ただ席が近かった」というのが
考えてみればとても大きなご縁です。
学生のときなど、ただそれだけの理由で親友ができたり
そういうご縁で結婚したカップルもいる事でしょう。
隣人のことを想い
手の届く範囲の人々と
たがいに手を取り合い
助け合うこと
そうして出来上がるのが地域であり
ひいては国を形作ることになるのです。
ウクライナ、、、
フクシマ、、、
ぜんぶ地球のうえで繋がっていると思うからこそ
まずは自分の手の届く範囲から
出来ることを粛々と。
季節はようやく秋ですね。
来たるべきこの秋を存分に楽しみましょう。
written by 太田
category : つぶやき
2023年6月8日 8:00 AM
バイク仲間に
愛車をやや過剰なまでに
大切にする人がいます。
先だっては
タンクの上に
鍵を落としてしまったんだとか。
少しキズがついた
直したい
キズ消したいと大騒ぎです。
他人が見る分には
本当にキズがあるのか
全く分かりません。
本人にしてみれば
キズに違いないのでしょうけれど、、、
キズやサビのない
まっさらな状態なら
新車で買ったその時点がピークです。
自分のもとにやってきて
ともに時間を過ごすうちに
キズやサビ、汚れは増えていきます。
そうして長い年月が過ぎ
キズやサビが目に付くようになった愛車を
メンテナンスしたり
汚れを落としたりと
しっかり手入れし続けることが
「大切にする」
ということだと思います。
かの知人は
「キズがついちゃったから
買い替えたい」と、、、
つきあいきれんっ!
photo by Junichi Hirayama
written by 太田
category : つぶやき
2023年6月2日 3:58 PM
Hくん、太田です。ご無沙汰してます。
先日、
『THE FIRST SLAM DUNK』を観てきました。
素晴らしい映画でした。
私はコミックでも、アニメでも
スラムダンクを見た事がありませんでしたが、
そのような前提がなくても
震えるほど感動しました。
そう言えば
Hくんがクロスに居た頃
「太田さんもスラムダンク、読んでみてください」と
薦められたことがありましたね。
その時は正直あまり興味が湧かず
「そのうちね」と
適当に返していましたが
今になってHくんの薦めを
ちゃんと聞かなかった事を後悔しました。
こんな素晴らしいものを
私に紹介してくれていたんですね。
ごめんなさい。
そして、ありがとう。
キミの宝物は今も大切に預かっていますよ。
いつか引き取りに来てください。
私はここで待っています。
written by 太田
category : つぶやき